憂鬱メロン

音楽とサッカーが好きです。備忘録。

Big Thief 『U.F.O.F.』

NYのインディ・フォークバンドBig Thief3rdアルバムである今作、何回か通して聴いて、感じた印象を一言で表すのであれば「宝物」だった。


「宝物」という文字から温度を感じるのは僕だけだろうか。例えば「宝石」であれば、それは宝物には間違いないが、温かさは感じない。

一方で、「宝物」という文字には主観性が要素として含まれている部分があるように思う。例えば、僕が小学生の頃は毎日のように学校の帰り道に石を拾って帰ってきていたけれど、それも他人から見ればただの路肩の石ころとなんら変わらないように思われていたことだろう。

たとえ僕にとってそれが特別なものであったとしても他人にはそのことが分からない。自分だけの大切なもの。そういったニュアンスが「宝物」という言葉にはあるのではないかと思う。

少し飛躍して、例えば小学生の頃の僕が「宝石」を学校の帰り道で見つけて持ち帰ったらどうだろうか?

それは他人にとっても自分にとっても価値のある「宝物」であるに違いない。だが、「宝物」としての意味合いは自分と他人の中で違ったものになるはずだろう。

僕は『U.F.O.F.』を聴いて、学校の帰り道でダイヤモンドを拾った少年の気持ちになった。恐らく、多くの人にとって同じように「宝物」になるであろう本作。インディ好きでなくともオススメできる最高のアルバムです。


https://m.youtube.com/watch?v=AjPa7M5n2CU&list=PL4Fx3pPHOjupD70EaB9QsDa30zFN5h8Jm&index=4&t=0s